自分の感受性くらい自分で守れという話
荒木のりこさんの詩が染み渡る今日この頃。
日々の仕事で、無機質になるとなにが本当に好きなのか?どういうことが気持ちがいいのか、だんだんわけわからなくなる。
短い期間でも思い切りやってるとそれが人に伝わって大きな価値をうんだり、感動が生まれたり、気持ちを動かされたりするのだろう。
ここ数日、家族でいる時間がさらに増えて、時間に追われずにたんたんと自分のペースで日々を過ごしている。
知的欲求に貪欲にトライしている時は、やはり楽しいと思えるし、もっとチャレンジしようと思えてるから、そういう機会を増やすのは自分によいのだろう。
昨日なに食べた?というテレビドラマが最近お気に入りですが、今日なにする?という感じで爽やかにふわっと毎日を生きたいものです。
ちなみに、詩の内容はこんな感じです。
鮮烈だわ。
ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
気難しくなってきたのを
友人のせいにはするな
しなやかさを失ったのはどちらなのか
苛立つのを
近親のせいにはするな
なにもかも下手だったのはわたくし
初心消えかかるのを
暮らしのせいにはするな
そもそもが ひよわな志しにすぎなかった
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
茨木のり子
詩集「自分の感受性ぐらい」